「はじめの一歩」

私は、透明レジンの美しさに惹かれてレジンをいじりはじめました。これは、まだエポキシレジンを触

りだして間もない頃に、ドライフラワーに透明レジンをかけた物です。

一口にレジンと申しましても、エポキシ系、ポリエステル系など多くの種類がある事を、全く知りませんでし

た。独学の弊害かもしれません。

私は、独学が好きです。もちろん時間はかかりますが、ひとつづつ発見していく過程が好きなのです。

そして、人から教えてもらったのではない自分で発見した事は、必ず自分の身に付くのではないかと考

えております。

こう書くと、ちょっとカッコいいのですが、田舎暮らしというのもかなり大きな要因ですね。ですから、

私の独学は、インターネットと宅急便という2つのシステムに支えられて、成立しているのだと思います。

高透明エポキシレジン(ITインダストリー製)使用

「型を使って」

レジンと言えばシリコンでしょう!」というくらいレジンと型は切っても切れない関係だとばかり思

い込んでおりました。独学のなせる技です(笑)。正確には「注型用レジンの場合」なのですね。

これは、シリコン型にバラを封入したものです。レジンの中で泳ぐバラはなんともきれいでした。が、

花の色素ほど、退色しやすいものはありません。それがわかってからトナー(着色剤)を使うようにな

りました。(トナーはアルテクノさんにあります。)

それから、型というものが、どうも好きではないらしい・・・という事にも、気がつきました。

私は、今でもこの写真を見ると、バラを型の中から出してあげたくなります(笑)。

注型用エポキシレジン(クリアレジン)を使用

「立体へ」

あまりにも当たり前の事ですが、花は立体、3Dです。であるならば、3Dとして存在させたいという思いが徐々に強くな

ってまいりました。そんな時、アクリル系レジンに出会い、もう夢中になって作りました。が、このレジン、ひどく激し

く壊滅的にかぶれるのです。それに、質感が、お花には硬すぎました。

そこで、違うレジンにトライする必要が出て来たのです。もっとも、アクリルレジンは、フィギュアの材料にはとてもい

い素材です。もっと普及していい材料だと思いますが、高価格もネックかもしれませんし、人によってはかぶれるのも困

りものかもしれません。

アクリル系レジン使用

「短いおつきあいだったポリエステルレジン」

上述の理由により、今度は、ポリエステルレジンを試してみることにしました。ポリエステルレジンのいいところは、な

んと言っても硬化が早い事です。それに、安くて丈夫ですし、大きなものも作れます。

が、困ったのは、やはりお花には向かないという点でした。どうしても質感が硬すぎるのです。おまけに、このレジンに

もかぶれました。しかも臭いが、私には全くダメでしたね。

頭痛のする臭いの中で、まるでゾンビのような手をして仕事をしておりましたが、美容にもよろしくありませんので、あ

さり撤退(・・;)。

ポリエステルレジンは、SOHOのような広いスタジオのある方向きかもしれません。もっと臭いのしないタイプの製品も

あるのかもしれませんが、私の場合、激しくかぶれますので敢えて追求はいたしませんでした。

これは、ガーベラをレジンで固めたものです。

が、この段階でFRPを知り、積層法で作りたいと思うようになりました。

ポリエステルレジン(積層用)使用

再びエポキシレジンへ」

今度は、かぶれないエポキシレジンで、積層法にトライ。これは初期の作りかけです。レジンを重ねすぎてガーベラの質

感が出ていません。

こちらのブルースターは、積層法で作ったものです。上のガーベラよりいくらかマシです(笑)。

パンジーです。でも、やはり硬い感じがいたします。

ブレニー技研さん開発の積層用エポキシレジン

そして、なぜかもう少しお花の柔らかさを追求したくなり、プリザーブドフラワーに手を染めつつあります。

今まで原料のお花には、ドライフラワーを使ってきましたが、壊れやすく保管が案外大変なのです。

「強靭」という言葉がありますが、「強」だけでは足りないのです。しなやかな「靭」もまた必要なのだと思います。

プリザーブドフラワーは、柔らかいお花です。

その優しい風合いを活かしたボタニカル・クラフトを作り出そうと、作家は、今日も机に向かっいる・・・はずです

(汗)。(15, 11,2007)

初めて作ったブリザーブドフラワーのガーベラですが、これは没になりました。

なかなかプリザーブドフラワーの世界も奥が深そうなので、ネットで知り合った方にお願いしてプリザーブドフラワーを

少し分けていただきました。

が、どちらかといえば、それはB級品でした。

ならばA級品ってどんなお花なのでしょう?

そう思って、ネットでプリザーブドフラワーを検索中、KABUKI@AMOROSAに出会ったのです。

素晴らしいプリザーブドフラワーでした。

当然ですが、価格もです。

一輪1680円。

これを大胆にもブローチに加工しようと試行錯誤をはじめましたが、失敗。

この写真は、記念すべき最初の失敗例です(笑)。

が、AMOROSAに出会った事で、弾みがつきました。加工して保存するに足るお花を作ればいいのだとわかったからです

。下の画像は、ほぼ成功したものの写真です。ある程度の柔らかさを保ちながら、なおかつ強度もある、そんなお花を作

出そうと作業机に向かう日々が続いております。(12/17、2007)

方向転換

それは、2008年3月の事です。なんと「蕁麻疹」になりました。レジンにカブレてしまったのです。もともとアレル

ギー体質ですから、よ〜く考えればちっとも不思議ではないのですが、その時はダニーかしらん?と。Oリングチェックを

してみましたら、エポキシとアルカリが全く駄目でした。と、体質的な理由でウレタンに転向せざるを得ない状況に

・・・。

が、これが大正解だったのですから、人生は本当にわからないものです。愛しのカブキ@アモローサちゃんもやっと形に

する事が出来ました。という訳で、「蕁麻疹」に感謝しつつ、プリザーブドフラワーを作りつ加工もしつつというところ

に落ち着きました。「三日三月三年」と申しますが、気がつけばレジンをいじりはじめてから早や3年の月日が経ってい

ました。正に「人生は短く芸術は長い」のかもしれません。いえ、芸術だなんてそんな大それたものではございませんが

ものの例えとして芸術という言葉を使ったまでのことです。個人的には「花職人」とでも呼ぶ方がしっくりきます。

カブキ@アモローサのブローチ

KABUKI@AMOROSAのホットピンクの周囲にあじさい、マトリカリア、イタリアンベリー、ライスフラワー

あしらいました。ウレタンレジンで加工してあります。

「花とレジンとわたくしと」はここで一応終了です。御拝読ありがとうございました。

                            (2008年5月)

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花とレジンとわたくしと
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